AIエージェントで仕事はここまで変わる!ChatGPT Work・Copilot・Geminiの選び方と活用方法

最近のAIは大きく進化しています。

今注目されているのが「AIエージェント」です。

AIエージェントは、こちらが仕事の目的を伝えると、必要な情報を調べ、分析し、資料を作成するところまで進めてくれます。

私自身、ChatGPTの「Work(ワーク)」機能を使っていますが、従来のチャット機能とは仕事の任せ方が大きく変わったと感じています。

今回は、AIエージェントで何ができるのか、どのサービスを選べばよいのか、中小企業での活用方法について紹介します。

1.AIエージェントとは?従来のChatGPTとの違い

従来の生成AIは、基本的に「質問すると答えてくれる」というものでした。

例えば、

「競合企業を調べて」と質問すると、調べた内容を文章で回答してくれます。

それを比較表にしたり、Wordの資料にまとめたりするには、利用者が追加で指示する必要がありました。

一方、AIエージェントは違います。

例えば、

「競合企業3社を調査し、サービスの比較表を作成して、当社が参考にできる取り組みをWord資料にまとめてください」

と依頼します。

すると、AIが必要な工程を考え、情報の収集、比較、分析、資料作成まで進めてくれます。

つまり、AIが「相談相手」から「実際に仕事を進める担当者」に近づいてきたということです。

もちろん、何でも完全に自動でできるわけではありません。対応できる作業は、利用するサービスや契約プランによって異なります。

2.AIエージェントに任せられる仕事

では、具体的にどのような仕事に使えるのでしょうか。

中小企業で身近な業務を紹介します。

① 売上データの集計・分析

Excelの売上データを渡して、

「月別・得意先別に集計し、前年との比較表とグラフを作ってください。売上が減少している得意先についても分析してください」

と指示します。

AIがデータを整理し、集計表やグラフ、分析コメントなどを作成します。

経営会議の資料作成などに活用できます。

② 市場調査・競合調査

「同業他社5社のホームページを調査し、サービス内容や特徴を比較してください」

と依頼すれば、公開情報を収集して比較資料を作成できます。

新規事業の検討や営業戦略の立案などに役立ちます。

③ 社内規程・マニュアルの作成

既存の社内規程を読み込ませて、

「文章を整理し、見出しを統一して、従業員向けのチェックリストを追加してください」

と依頼することもできます。

経費精算規程、業務マニュアル、社内教育資料などにも活用できます。

④ メールやスケジュールの管理

メールやカレンダーと連携できるAIであれば、受信メールの整理、返信文の作成、予定の確認、会議準備なども手伝ってくれます。

例えば、Googleカレンダーと接続しておけば、予定を確認したり、指定した日程を登録したりすることもできます。

このように、AIエージェントは経理、営業、総務、経営管理など幅広い分野で活用できます。

3.おすすめはChatGPTの「Work」機能

私が使いやすいと感じているのは、ChatGPTの「Work」機能です。

ChatGPT Workの特徴は、複数の作業をまとめて依頼できることです。

例えば、次のような仕事ができます。

  • Webサイトを調査し、比較資料を作成する
  • Excelデータを分析して、経営資料を作る
  • 複数のPDFやWord資料を読み込み、内容を整理する
  • 対応するWebサイトで情報入力や画面操作を行う
  • 接続した外部サービスを利用して仕事を進める

ChatGPT Workには、AIが利用できるクラウド上のブラウザがあります。

対応するWebサイトで、ページを開く、ボタンを押す、フォームに入力するといった作業も行えます。

そのため、単に文章を作るだけでなく、実際の業務を進める使い方ができます。

特に、調査から資料作成までを一連の仕事として任せたい場合に便利です。

ただし、外部サイトへのログインや重要な操作では、利用者による確認や承認が必要になる場合があります。

4.Microsoft 365のCopilotも進化している

もう一つ注目したいのが、Microsoftの「Copilot」です。

WordやExcel、PowerPointを日常的に使っている企業には、特に関係する機能です。

従来のCopilotは、文章を提案したり、Excelの関数を教えてくれたりする使い方が中心でした。

現在は、AIがWordやExcel、PowerPointのファイルを作成・編集する機能も提供されています。

例えば、Excelで、

「この売上データを集計し、前年比較表とグラフを作成してください」

と指示すれば、AIに一連の編集作業を任せられます。

Wordであれば、文章の修正、見出しの整理、表の追加、書式の調整なども可能です。

個人向けMicrosoft 365でもAI機能が使える

ここで知っておきたいのは、法人向けの高額なCopilot契約をしなくても、個人向けMicrosoft 365の対象プランでAI機能を利用できることです。

Microsoft 365 Personal、Family、PremiumなどにはCopilot機能が用意されています。

以前「エージェントモード」と呼ばれていた複数工程の編集機能も、現在はCopilotの編集機能に統合が進んでいます。

ただし、直接編集機能の利用可否は、プラン、アプリ、利用環境、段階的な提供状況によって異なります。

すでにMicrosoft 365を契約している場合は、まず現在の契約で利用できるCopilot機能を確認してみることをおすすめします。

なお、個人向けプランで利用するOfficeのAI機能と、法人向けCopilotによるTeamsやSharePointなどの組織内データ連携は、別の機能です。

5.GoogleのGeminiも選択肢になる

Googleの「Gemini」もAIエージェント機能を強化しています。

特に、Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、スプレッドシートなどを使用している企業に適しています。

例えば、GmailのメールやGoogleドライブの資料をもとに、必要な情報を整理し、Googleドキュメントで報告書を作成するといった利用方法があります。

Google Workspaceでは、複数のアプリを横断して作業を進めるエージェント機能の提供も進んでいます。

普段からGoogleのサービスを中心に仕事をしている企業では、Geminiも有力な選択肢です。

6.ChatGPT・Copilot・Gemini、どれを選べばよい?

代表的な3つのサービスを比較してみましょう。

サービス特徴向いている企業
ChatGPT Work調査、分析、資料作成、Web操作など幅広い仕事に対応AIにさまざまな仕事を任せたい企業
Microsoft CopilotWord・Excel・PowerPointなどとの連携Office中心で仕事をしている企業
Google GeminiGmail・Google Driveなどとの連携Google Workspace中心の企業

どれか一つが必ず優れているというわけではありません。

大切なのは、現在使用している業務システムと、AIに任せたい仕事の内容です。

例えば、Excelでの集計作業が中心ならCopilot、インターネット調査から提案書作成まで任せたいならChatGPT Work、Googleのサービスを中心に業務を行っているならGeminiという選び方が考えられます。

また、ChatGPT WorkとCopilotを併用する方法もあります。

ChatGPT Workで調査や資料のたたき台を作成し、Copilotを使ってWordやExcel上で仕上げる、といった活用方法です。

7.中小企業は何から始めればよい?

AIエージェントを導入するといっても、最初から大がかりなシステムを構築する必要はありません。

おすすめは、現在の仕事の中から、時間のかかっている作業を一つ選んでAIに任せてみることです。

例えば、

  • 毎月作成している売上報告書
  • 取引先への提案資料
  • 定期的に行っている情報収集

などが考えられます。

まずは一つの業務をAIに実行させてみて、従来と比べてどのくらい時間を短縮できたか、完成した資料の品質はどうかを確認します。

うまくいった指示内容を保存しておけば、同じ業務を繰り返す際にも活用できます。

AIに仕事を任せる際の注意点

AIエージェントは便利ですが、仕事を任せる範囲には注意が必要です。

特に、顧客情報や個人情報を取り扱う場合には、情報管理のルールを確認する必要があります。

また、AIが作成した資料に誤りが含まれることもあります。

法令、税務、会計、契約内容など、専門的な判断が必要な部分は必ず人間が確認しなければなりません。

メール送信、支払処理、重要なデータの変更なども、人間の承認を挟む運用が安全です。

AIに作業を任せることと、AIに判断や責任を任せることは別です。

8.まとめ:AIは「使うもの」から「仕事を任せるもの」へ

AIの進化によって、これまで人間が何時間もかけていた資料作成や情報整理を、AIに任せられる場面が増えています。

これからは、AIに何を質問するかだけではなく、「どの仕事をAIに任せるか」という視点が重要になってくると思います。

特に中小企業では、人手不足への対応や事務作業の効率化が大きな課題です。

AIエージェントをうまく活用すれば、従業員が単純な事務作業に費やす時間を減らし、顧客対応や営業、経営判断など、本来力を入れるべき仕事に集中しやすくなります。

まずは、普段の仕事の一つをAIに任せてみてはいかがでしょうか。

AIエージェントは、単なる便利なITツールではなく、これからの仕事の進め方を変える可能性を持っています。


(2026年10月時点の情報をもとに作成しています。AIサービスの機能、対応プラン、料金、提供状況は変更される場合があります。)